支承補修
支承部は、上部構造と下部構造の接点に設けられる構造部材であり、上部構造から伝達される荷重を確実に支持して下部構造へ伝達する役割を果たすため極めて重要な部材です。
支承は常時荷重や桁の伸縮等の作用を繰り返し受ける過酷な部材であり、橋台(橋脚)と桁の閉鎖的な場所に配置していることから土砂の堆積や雨水の停滞等による腐食が生じやすい環境であります。
支承取替
経年劣化や地震等の外力により機能が低下した支承や性能が確保されていない支承に対して行う工法です。上部構造をジャッキアップして、劣化・損傷が生じた支承を撤去・新しい支承に取り替える工事です。ジャッキアップは 狭隘な空間のもと、通行車両・添加物への影響等を考慮する必要があります。
支承防錆工(亜鉛溶射)
既設鋼製支承に錆が生じ、機能が衰えてきた場合に有効な補修工法です。金属と樹脂塗装の二重被膜により耐久性を向上させるだけでなく、潤滑性防錆剤の注入により支承機能の回復を図るので長期間防食効果があります。